安倍成長戦略で農業に注目が集まってきた。
報道されるのは、
大規模な農業法人による六次産業化で競争力のある農業へスーパー変身

この報道を農家の人達はどう感じているのだろうか?
農業の大規模効率化(生産管理システムの導入など)は、個人農家では難しいだろう。

農家の若者で意欲の有る人達は、地域などの研究会を農業法人に発展させるだろう。
そして競争社会に飛び込んでゆくだろう。

一方新たに参入する企業家も。

農業も流動性の高い産業のひとつとに変化するのも時代の流れか。
農家の跡取りを心配する時代では無くなるだろう。

「大量生産によって、品質の良い日本ブランド野菜を海外に売ろう」
の掛け声だけでは、なにも変わらない。

農業を強くする基本は、人材育成に有ると思う。
従来型の農業から脱皮した、攻めの農業を強化する為には、野菜つくりを科学的に楽しめる人が増えなければならない。

日本食文化とあわせる伝統野菜の分野は、均一管理の大規模化は難しい。
個人農家の指導の元に、野菜栽培を趣味とする人達に、そこにしかできない野菜を作って貰おう。

 

野菜作りの工業化原理は、LED水耕栽培キットから学ぶ事ができる。

キットのひとつひとつの要素がまだ発展途上で課題も多い。
LEDの部分は野菜品種ごとの周波数特性と適合させれば、消費電力はずっと少なくて済むだろう。
溶液還流・潅水の部分は、人工繊維などとの組み合わせでより安価で環境に優しいものが期待される。
種まき、発芽、成長、着花、結実後 などのステージ毎に、空間、照明を含めた環境、液肥成分、さまざまなコントロール要素がある。

そして、一部の大量生産向き野菜を除いてほとんどデータの蓄積が無いのが現状のようだ。

農業研究室でしか出来なかった事がシステム自体がどんどん安く作れるようになって、一般家庭でも実験出来るようになった。
市販のさまざまなLEDを組み合わせて、独自の光源が作れる。
野菜の種類の数だけ、異なった最適化されたシステムができる。
家庭内の発明発見は、日本人の得意とするところだろう。

子供の未来を、農業の未来に賭けてみるのも面白い時代がそこに有るのを感じる。

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